
不器用なのですが、着物着られるようになりますか? 不器用な方の着付けのポイント3つ!
「私、不器用なので大丈夫かな?」
「不器用だから人より時間かかるかも?」
当然私は「大丈夫ですよ!」と言います。
でもこれ根拠があるのです。
手先が不器用な方や性格が不器用な方のご指導方法があります。
ご自分を不器用だと感じている方はポイントを押さえて行動してみてください。
またそうでない方も試してみてください。今以上に上達すると思います。
目次
1. 不器用とは?
① 性格が不器用な方とは?
② 手先が不器用な方とは?
2. 不器用な方の着付けのポイント3つ
3. まとめ
1. 不器用とは?
手先が器用でないことを指しますが、現在では一般的に要領が悪いことを意味する場合が多いでしょう。
2つ言えるということですね。
① 細かい作業や複雑な作業が不器用(苦手)な人
② 世の中を渡っていくのが不器用(下手)な人
性格が不器用な方とは
〇自分の考えや物事の進め方が正しいか自信がないので慎重になりすぎる。
〇柔軟性が乏しいので委縮した状態で行動すると、ミスが生じやすい。
〇一度言われたことに疑問点や変化があっても、聞き返すことが苦手
〇初めに言われたやり方を押しとうそうとするため、臨機応変さにかけ、
容量が悪く非効率的と思われがち。
〇慎重な性格が多く、気軽に気持ちや物事を言語化するのが苦手。
〇自分がやるべき一つの事に過度に集中しがち。
ここまで読むとひどい言われようですが
不器用な方は、何事にも一生懸命に取り組みます。
時間がかかったり、要領よくこなしたりはできないにしても、自分の中で最良と思えるまで些細なことでも最後まで努力します。
そのため言い訳をしたり、順序を省いたりしないので使用を勝ち取ることも多いと思います。
よくいう「短所でもあり、長所でもある!」ですね。
手先が不器用な方とは?
例えば、
・リボン結びができない。
・後ろに手を回して、輪にヒモをかけられない。
・鏡で見たとおりの動きができない。など
これらの様な方は、不器用ではありません。
(個人差はあります。時間が通常よりかかる人が不器用と感じるのかもしれませんね。)
しかし、それはいままでやっていなかった動きなのです。
着物を着なくなった現在、企業さん努力で、易しい、簡単、便利な物が大量にあり、今まさに人の周りに複雑な作業をするものがほとんどありません。
今の若い人は子供の頃に靴の紐を結ぶような靴は履かなかったでしょう!
洋服が当たり前の現在、後ろに手を回さないと着れない洋服はほとんどないでしょう!
そうです!
着物を着る、自装することは、いままでやっている動き以外のことをするのです。
だからそんなに難しいと感じないでください。慣れていないだけなのです。
子供が初めてリボンを結ぶとき、初めて自転車に乗るときと同じです。
親や周りの大人が上手に教えてくれたら早く上手く自転車に乗ることができます
ただ大人が初めてやる動きをするとき、出来ないとよく「不器用なんです。」といいます。
これはこれで便利な言葉ですよね。私も時々使います(笑)
2.不器用な方の着付けのポイント3つ
① 事前の準備をする
不器用さんは何かに集中している間は、なかなか軌道修正がむずかいいタイプですので、先回りして心に時間の余裕を生む準備をしましょう!
着物は小物・器具がたくさんあります。この面倒な小物・器具を極力なくしていきましょう。
最小限にするためには?
・いらない小物・器具と使用する小物・器具ときちんと分けておきましょう。
・(着物・帯・帯紐・帯揚げ)と(ヒモ3本・コーリンベルト・伊達巻・帯枕・帯板・クリップ等)を分けておきましょう。
ここからワンランクアップ!
不器用さんは、何も使わず長襦袢を着ることができれば、器用さんよりの早く仕上がります。
例えば、長襦袢を綺麗に着るには、ヒモ1本とコーリンベルト1本必要です。
(補正が必要な人は、タオルや伊達巻等使用します)
しかし、長襦袢を改造することによってこの小物をなくします。
ポイントは1つ:衿抜きとヒモ2本をつけておくだけ!
一度つけておけば、一生 簡単長襦袢にのままです。
【お教室でご指導します。】
②不器用さんの着付け指導のポイント
〇無料体験のとき、自称不器用さんという方には、初回のみマンツーマンで3つの事前準備をお教室で丁寧に指導します。
その後のグループレッスンで一人だけ遅れることが避けられます。
〇不器用さんには、なるべく1回のレッスンで帯まで仕上げるのでなく、パーツに分けてレッスン内で何回も練習します。
〇グループレッスンはメリットがいっぱいですが、
不器用さんの中には苦手とする場合、プライベートレッスンを慣れるまで行います。
事前のカウンセリングをきちんと心がけています。
〇質問や会話が弾むレッスン:
不器用さんは、比較的言葉数が少なく、質問や聞き返しをほとんどされません。
指導する側が問いかけや会話が弾むよう心掛け、明るい雰囲気でレッスンを進めます。
私は少ししゃべりすぎですね(すいません)
3. まとめ
あるとても素敵な生徒さんから「私、不器用なんです!」と宣言をうけ、第一回レッスンをしました。
ごめんなさい。本当に不器用でした。
2時間のマンツーマンのレッスン中二人で大笑い!あっという間のレッスンでした。
この経験のおかげで不器用さん用マニュアルを作ることが出来ました。
初めての動きをするときは
誰でもぱっとはできません。
個人差はあっても着物に触れる時間を多くすれば早く、やらない時間が多くなれば、忘れてしまいます。
しかしお教室側も生徒さんに、もっと早く!もっと上手く!自装できる方法を考え、提供してくれるお教室が良いお教室なのではないでしょうか!