
小唄三味線基本講座1(三味線の基本)
更新日:2021年5月15日
三味線の各部名称と機能
・細棹(ほそざお)三味線
小唄以外のジャンルは長唄、端唄、出囃子などに使用します。
胴もほかの三味線より小さく、舞台芸術では猫皮(よつかわ),
練習用は犬皮(けんぴ)、合成皮をよく利用します。
音色は一般的に繊細です。
※中棹(ちゅうざお)三味線は民謡、地唄など、
太棹(ふとざお)三味線は津軽、義太夫など。
「三味線の主な部位3つ」
・天神:糸巻を用いて糸を固定する役割があります。
・棹:三味線の首にあたる棒状の部位
・胴:弦の音を共鳴させる部分です。胴には猫や犬などの皮または、合成皮を張っています
「三味線の上部」
・糸巻き:1の糸巻き、2の糸巻き、3の糸巻き
・サワリ:弦の振動を複雑にする役割があります。
・月形:天神の先端部、ここは音の出る大切な部分です。
・上駒(かみごま):下のほうで使う「駒」と合わせて、糸をうかせて支えます。
・乳袋(ちぶくら):三味線の棹の上部、糸倉(いとぐら)下の左右に丸く乳房のようにふ くれたところ
「三味線の下部」
・皮:胴に貼ってあるもの
・撥皮(ばちかわ):撥で弾くところ
・駒:弦の振動を皮に伝える役割
・音緒(ねお):三味線の糸をつなげる役割、これもお好みの色とサイズがあり楽しめます。
・弦(糸):
素材は絹、テトロン、ナイロン(1の糸は絹、2・3の糸は3種類を選択する)
テトロン、ナイロンは、長持ちするので津軽などの激しくたたく場合は使用するとよいと思いますが、
小唄の場合、撥を使いませんのですべて絹にしています。
基本となる糸のサイズ;小唄は、17-1の糸,15-2の糸,13-3の糸
「必要な付属品」
・胴掛け:飾りと滑り止め、おしゃれにいろいろな柄の胴掛けがありますので楽しめます。
・指すり:左手で棹を支えながら上下にスムーズに滑らせるもの
・三味線ケース又はカバー:移動・保管するときにつかいます
・調弦器:調弦するときに使用
・天神カバー:天神(月形)を保護します。
・胴ゴム:三味線と手や足の滑り止めに使います。
・艶ふきん:三味線を拭くためのもの。
・和紙袋:三味線を湿度から保護します。
まとめ
初めて三味線を習う方は、お教室の先生に相談したほうが良いと思います。
日本伝統楽器に親しむ機会が少ない昨今、教室に通わずに独学をするには、初心者さんは、なかなか難しいと思います。
まだ継続に不安がある方は、無料で三味線を貸し出してもらえるお教室を選んだほうが良いと思います。
私が最初に進められ購入した際、 三味線・付属品一式で(調弦器を除く)10万円くらいでした。これは練習用です。
もっと安く出しているものもあるそうですが、私の場合は、お教室を開く際、使用してきた三味線を無料貸出できるように、そこそこの三味線を購入しました。
舞台用三味線などは、三味線の音色の違いが分かるようになりましたら、購入を考えるとよいでしょう。
できれば良い先生を選び、自分の進み具合でアドバイスをもらえるやり方が良いでしょう。
着付け・新日本舞踊 根岸教室 楳若倭文