
日舞の先生三味線奮闘記3(習い事のコツを知りましょう
更新日:2021年5月17日
2020.9月:楽譜が読めない!
最初に楽譜をいただきました。
洋楽の5本線譜と違い、3本線ですが数字と暗号のようなものが書いてあり、今までに見たことがない音符?記号です。
初日から楽譜の説明はなく、3本の線は弦を表し、太い糸から順に 1の糸 2の糸 3の糸となっていることと、
よくわからないチン・トン・シャンなどを、楽譜に記入して、すぐ三味線を持ち、弾き方を教わります。
本当に昔ながらの教え方なのですが、私の日舞の先生がもっと年配なので、
「目で見て、体で覚えろ」のやり方は慣れているはず!と思ていたのですが、
さすがに楽器は、そういうわけにいきません!
やはり最後にボイスレコーダーで先生の弾き語りの録音をさせて頂きました。
(日舞はまだ動画を撮ってはいけないお教室が多いです。)

目次
1. 初めての楽譜をいただいたら
まず、すべきこと
2. 初めてのお稽古の仕方(楽譜編)
3. まとめ
1. 楽譜の読み方
三味線では、楽譜でなく文化譜というそうですがあえて楽譜と書きます。
下の線から1の糸。真ん中の線は2の糸。上の線は3の糸を現しており、
線上の数字はツボ(棹の側面に書いてある数字に爪を立てる)を表しています。


初めての楽譜をいただいたら、記入すること
① 先生が何本というので左上に記入する(例4本、5本)
② 本調子・二下がり・三下がり どれか聞いてこれも左上に記入する。
③ 3本線に下から1,2,3と入れておく
④ 先生が言われたとおりに弾いていくうちに変な記号が出て来たらチェックして
後で先生に聞く。(例:ス、ハ。)
⑤ 人差し指を1、中指を2,薬指を3とし記号の上にどの指で押さえるか記入する
⑥ 先生がチン・トン・シャンのように口で伝えた言葉を記号の下に書いておく
以上は初めての楽譜に記入されていなければ、積極的に記入しましょう
2.初めてのお稽古の仕方(楽譜編)
初めて見る楽譜を隅から隅まで理解しようと思わないでください。嫌になってしまいます。
最初は、楽譜の記号を見て、指をどこに置くかを考えてから、やっと音が出ます。
数秒かかります。1音でですよ!
それを根気強く繰り返します。
楽譜を隅から隅まで理解することよりもまずは記号を見て指を押して1音1音出す。
回数を決めてください。でも嫌になりかけたらやめましょう!
唄の練習に切り替えて、気分が変わったらもう一度やってみましょう!
どのくらいで指が動くようになるかは個人差がありますが、
毎日繰り返しているとふっとできるようになります、その瞬間はとてもうれしいです。
この経験があるから続けられるので、その瞬間がくるまで毎日お稽古しましょう!
3.まとめ
最初は何でもまずやる気!次に根気!です。
私は、今できなかったものが明日できる!と信じています。
実際、日舞を本格的に初めた頃、
「人に教えることができるレベルになるには3000時間」と知り、
一日3時間のお稽古をすると約3年になるので、3年後に名取を取ると決めて、
毎日朝1時間・夜2時間・計3時間(休日は5時間)お稽古しました。
私がよく使う言葉は、有言実行です。
『1年後の成功を想像すると、日々の地味な作業に取り組むことができる。
僕はその味をしめてしまったんですよ。』
本田圭佑