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7月10日
「子曰く」:論語からの教え(12)
論語の中に、「子曰く」という言葉があります。これは、孔子の言葉を引用したものであり、彼の教えや思想を伝えるものです。 その中で、「余力学問」という箇所があります。この教えは、江戸時代の寺子屋で教えられ、子供たちにとっての生き方の指針となりました。...
7月8日
武士の品性:形から始まる美しい振る舞い(11)
形としての武士の振る舞い 武士の子供たちは、日常生活の中で親や先輩の行動を模倣し、まず形としての武士の振る舞いを身につけました。これは家庭や武家の中での日常的な指導や模範となる行動を通じて行われました。 武士の子供たちは、礼儀正しい挨拶や身のこなし、そして他者への敬意を身に...
7月4日
文武両道を身につけた武士:武芸と学問の調和(10)
武士の生活は、単に武芸だけに留まらず、学問も重視されていました。江戸時代の武士は、「文武両道」を理想とし、武芸と学問の両方を修得することを目指しました。 この文武両道の精神は、武士の家での教育においても大切にされ、男子が幼少の頃から教え込まれていました。...
7月3日
武士の気品:正直さと堂々とした態度の表現(9)
武士とは、日本の歴史上で高貴な品性と堂々とした態度が求められた階級でした。彼らは正直な表情や体の動きが堂々としていて曇りがないことを重んじ、むやみに目をそらしたりこそこそした動きをする人間は心にやましいものを抱えているとされました。...
7月1日
武士の品性と作法:美しさと心のあり方の探求(8)
武士とは、日本の歴史上で品性と品位を重んじられた階級の一つです。彼らは、幼い頃から守るべき作法を身につけ、その結果、優美な立ち居振る舞いや所作を身につけました。 武士は外見の美にこだわり、だらしない服装や態度を嫌いました。...
6月30日
一定の動きの型を躾る:江戸時代の寺子屋教育の美学(7)
江戸時代の寺子屋教育は、抽象的な教えではなく、具体的な一定の動きの型を身につけることを重視しました。 湯山文左衛門の教え子たちは、師匠が定めた型を身につけることを通じて、敬う心や気配りを学んでいました。こうした一定の正しい型を定めた美しい躾は、所作として定義され、江戸時代に...
6月27日
家庭における作法まで教えた寺子屋:江戸時代の教育の魅力(6)
江戸時代の寺子屋は、単なる学問の場所に留まらず、庶民の子どもたちに人としての基本的な礼儀作法や道徳を教える場でもありました。 湯山文左衛門が残した「子供礼式之事」は、その一例です。この中には、家庭における作法まで含まれており、現代の私たちにも参考になることが多いです。...
6月26日
寺子屋から広がる型:江戸時代の教育と「粋」の普及(5)
江戸時代の寺子屋教育 江戸時代、日本の教育は驚くほど普及していました。その中心にあったのが「寺子屋」です。 寺子屋は、町や村の至る所にあり、庶民の子どもたちが読み書きや算術、そして作法や道徳を学ぶ場として機能していました。...
6月19日
江戸時代の寺子屋と識字率:日本の教育の力(4)
江戸時代の識字率と礼儀正しさ 江戸時代後期の日本の識字率は、世界一と言われるほど高かったことが知られています。 新渡戸稲造の『武士道』には、日本人の礼儀正しさが幕末に訪れた西洋人を大いに驚かせたと記されています。これは、江戸時代の教育制度と社会の仕組みがいかに優れていたかを...
6月17日
江戸時代の知識の広まりと「粋」の美意識(3)
江戸時代の知識の普及 江戸時代、日本は平和で安定した社会を築き上げ、多くの知識が庶民に広まりました。江戸時代の知識人の多くは、幅広い人々に受け入れられる学問を志しました。 洋学者たちは実用的な技術や知識を広めることを目指し、国学者たちはわかりやすい日本の古典を庶民に紹介しま...
6月12日
日本文化の変遷:「もののあはれ」から「粋」へ(2)
日本文化の流れは、「もののあはれ」から「わび」「さび」「幽玄」を経て、江戸時代の「粋」へと続いています。これらの美意識は、時代とともに進化し、現代の日本文化にも深く根付いています。
6月10日
粋が育てた江戸文化の魅力(1)
江戸時代、日本は平和で安定した社会を築き上げました。その中で、特に江戸(現在の東京)は文化と芸術の中心地として栄えました。 この時代、人々の生活には多くの楽しみがありましたが、その楽しみの中心にあったのが「粋」という概念でした。「粋」とは、洗練された美意識や洒落た振る舞い...
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