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伝統文化の着物の基本

更新日:1月29日

(*202311/17に更新されました)


「あなたは日本伝統の衣装【kimono】について語ることができますか?」



はじめまして、

私は、和文化継承プロデューサーの倭文(しずあや)です。


伊豆の温泉旅館の長女として生まれ、 3歳より「 お茶」「 踊り」「 生け花」 「そろばん」などの日本文化の習い事をしながら、 日本のおもてなしの環境で育ちました。


現在「 和文化 教室の先生」「 和文化 アーティスト」「伝統工芸 職人」 の方々と共に「和伝会」コミュニティを運営し、日本文化を世界に広げる活動をしております


海外での着物人気は私たち日本人の想像を超えてきています。

多くの外国人旅行客はレンタル着物を楽しみ、リサイクル着物をお土産に購入しています。


しかし、日本の現状はどうでしょう。


着物への憧れはあるけれど「 着物を着る」までに踏み出すことができないのです。


”世界から注目されている着物”を「難しそうだから」「知らないから」と距離を置き続けていてはもったいないです。


大人の日本人や世界を羽ばたくビジネスパーソンにとって「着物の知識を知る」ことは、豊かな感性と知恵が身に付き、外国人とのコミュニケーションを豊かにしてくれます。


「着物を着る」ことができると、上品かつ教養がある人に見られ、そしてブランディングが立って注目されます。


「①知ること」「②着ること」「③着せること」の順番でできることを目標に取り組んでいきましょう!


また、サスティナブルな社会を目指す現代において「物を大切にして使い切るリサイクル・エコロジーな知恵」も一緒に身につけることもできます!


今回は、日常や仕事に活かすために「教養としての着物」をまとめてみました


ここから「約1000年 の歴史を持つ着物の価値」を知っていきましょう。




目次

序章

   1-「服薬」の服は着物⁉

   2-着物はキャンパス⁉

   3-帯の変遷

   4-男の粋な着物

   5-お蚕さんの恵み「着物」

   6-変化するファッションとしての着物

   まとめ





序章

日本の伝統衣装着物の起源は、約1000年前 平安時代にまで遡ると言われています。

奈良時代までは 日本の衣服は 中国の影響を受けていました。


それが大きく変わったのが平安時代

遣唐使が廃止され 国風文化と呼ばれる日本の気候風土にあった文化が花開きます。


政治的な話し合いが天皇の御前で行われるようになると靴を脱いで座って行われるようになり、 こうして十二単に代表されるように、 男性も女性もゆったりと 袖や裾が長い複数枚重ねて着る服装が流行します。


鎌倉時代から 小袖が 広がり、 江戸時代初期に一般の町民から武家まで日常の衣服として小袖が一般的になります。


約1000年かけて歴史とともに変化してきた 「着物・KIMONO」‼

しかし世界が魅了する着物とはなんなのか?





1-「服薬」の服は着物⁉

薬を飲むことを日本語で「服用する」「服薬する」と言いますが、 この「服」とは文字通り、 身にまとう 着物だったと言われます。


化学染料が出るまで人は草木や 土など 自然の中から色を取り出し、衣類はもちろん 焼き物、 家具、化粧に至るまで 身近なものを染めてきました。


その草木染めは 美しい色に染めるだけでなく、 薬そのものであったのです。


例えば、藍色。

藍染めは古来より「 抗菌・ 防虫・防腐・ 保温・ 保湿・ 紫外線カット」として、 戦国時代の兵士は怪我をすれば、 藍染の下着を裂いて 包帯として使用していました。


現代では 天然 藍の優れた効用が見直され、アトピーにも良いと注目を集めています。


紅花」もまた、薬効高い草木染のひとつです。

紅花の橙色の花びらは血行促進・ うっ血を防ぐ などの漢方薬として活用していました。


紅花の花からわずかに取れる 黄色と赤は貴重で、平安時代 天皇の許可なく、濃い紅色の着物は、 着用することはできませんでした 。


この紅花で染めた着物は、他の着物よりも、あたたかく 、特に「女性の体に良い」と言われています。


近年では、化学染料が主流で、草木染めの着物が作られなくなりました。

草木染めは薬効も含め、草木が持つ様々な力を、布にうつし身にまとう先人の知恵だったのでしょうね。


お金では買えない、時間が生み出す美しい自然の色を身にまとえることも、草木染めの着物の魅力ですね。




2-着物はキャンパス⁉

世界の人からも注目を浴びている理由の一つは、 着物に描かれた 様々な柄ではないでしょうか?


「四季の花・ 一つの植物」「 鶴や 鯉 など 鳥獣」「 源氏物語のような絵巻」「 日本の原風景」など細部までこだわった絵画のような着物


着物に絵画のような絵柄を入れる理由は、着物が長方形の平面の布 8枚を 継ぎ合わせて作られ、 絵を描く スペースがあるからです。

大きなキャンパス 2~3枚着ているようなものなのです。


江戸時代に本格的に始まり 白生地に防染糊(ぼうせんのり)で、細い線を描いてからその防染糊の内側に色をつけていく 染めの技法を「友禅染め」と呼びます。


扇 絵師だった 宮崎友禅斎がはじめ、「金沢の加賀友禅」「京都の京友禅」「江戸の東京友禅」 として受け継がれています。


絵画のような絵柄が入った着物は、浮世絵とともに19〜20世紀初期 ヨーロッパ「 ジャポニズム」を流行させ 、西洋 絵画や ファッションに大きな影響を与えました。


現代でも世界中のアーティストが着物独特のデザインに注目を集めています。





3-帯の変遷

戦国時代が終わり 、女性の帯は江戸時代になって、幅が広く、柄が描かれた帯が登場します。それまでは男性の帯と同じぐらいの幅の帯を正面で結んでいました。


乱世の世では、死角になっている 後ろから掴まれたら危ないので 前帯 ・前結びになっておりました。


平和な 江戸時代になって、ファッションとして幅広の帯になり、背中に結び目を持ってくるようになったのです。


江戸時代は帯の幅の長さも 今よりも 種類があり、結び方は100も200もあったそうです。


武家の娘たちも 江戸の町の娘たちも 、普段は 「半幅帯のような細めの帯」をしめていたようです。


一方で格が高かったのが、 江戸中期に誕生した「丸帯」は、幅60cm ほどで折られたものでこれを半分に折って帯にします。


裏も表も両方 どちらも表 。とても豪華ですし、重さは1kg を超えるものも多かったようです。


時代は流れ 大正時代 「丸帯」 から 簡略化された帯が登場しました。


1つが 「袋帯」: 袋帯の定義は 二重太鼓や 飾り結びができる420cm 以上の長い 礼装用の帯です。


そしてもう一つは 丸帯を簡略化した「名古屋帯」。

大正デモクラシーの時代、 名古屋女学校 創立した 越原春子が仕事で忙しい日々にもっと 手軽な帯が欲しいと 考案したのが始まり。


このように 帯一つでも、 幅が広くなったり、軽くなったり結び方が変わったり、 数百年の歴史の変化があり 今に至っているのですね。




4-男の粋な着物

色もん柄も華やかな女性のものと比べると男性の着物はシンプルな無地の着物が多いのではないでしょうか?

実は男性の着物は見えないところが とてもおしゃれな作りになっています。


例えば 上着である羽織の裏地

ここには「 額 裏」という大きな1枚の絵の裏地を入れることができます。

虎や鷹、龍などの 迫力のある動物、 風景を描いた水墨画、 歌舞伎役者の浮世絵、 最近は真っ赤なバラなどの花柄や ペイズリー などの額裏もあります。


羽織を脱いだ時にチラッと見えると、周りの女性たちがはっと 見入ってしまう。 「素敵な羽織ですね」「 何の額裏ですか?」 とそこから話題が盛り上がったりします。


着物の下に着る襦袢も男性の着物のおしゃれアイテムです。

江戸時代の裕福な町人は表の着物は質素な木綿もの、その下に 花や鳥を細やかに描いた豪華なインド 更紗の長襦袢を着て、吉原 遊郭に 遊びに行ったそうです。


男性の着物に無地が多い理由は、江戸時代の奢侈禁止令のな残りと言われます。

こうして生まれた 見えないところにこだわる男着物は、「裏 勝り(うらまさり)」の美学 とも言われます。一見 シンプルな男性の着物は、華やかな女性の着物を引き立てる 効果もあり、みせびらかすことなく 自分のこだわりや 意思を表現することこそ「粋」そのものだはないでしょうか!





5-お蚕さんの恵み

着物の美しさの土台と なっている 生糸がどうやってできているのかご存知ですか?

絹糸を作るのは蚕です。

成虫になる前の蛹の時自分を包む 繭を作ります。小さな一つの繭から1本の糸の長さは1000m 、 中には1,500m もあったものもあります。


それでは 着物 一枚を作るためにこの蚕の繭はいくつ使うのかご存知ですか?

答えは約2700個です。


美しい絹糸を作るためにが入っている 繭を熱処理や冷蔵をしてから湯に入れて糸を取り出す。

この絹糸は蚕の命を引き換えに取れるものだということをお伝えしたいのです。


私たちは食べ物にしろ、衣食住 全てにおいて命を頂き 生きていることを知り、感謝いたしましょう。

お蚕さんの命そのものと思うほどの美しい輝きがある着物を大事に活かしたいですね。



蚕を育てる養蚕業は、 日本で長い歴史があり 「古事記」「日本書紀」 などの文献からでも読み取ることができます。

明治以降 一大産業となり、、生糸輸出量世界一になっていました。 戦後 化学繊維が広まり、 現在 日本国内で流通する絹のうち 純国産は なんと2%以下まで減少しています。




6‐変化するファッションとしての着物

日本の伝統衣装 千年にわたる 着物 はゆっくりと変化してきました。


戦前「着物は365日 着る 日常着」

戦後の「着物といえばフォーマル衣装」

という時代を経て今、 着物は新しい時代に入ろうとしています。


フォーマル や日常とも違う着物の良さを現代に活かし、 自分らしさを表現するファッションとして・・・


創立者ココ・シャネルの言葉

「 ファッションは着飾るものではない。” 着るものを選ぶ”ということは”自分の生き方を選ぶ”ことだ!」


まさに今、着物を取り入れることは 着物 に込められた 知恵や感性を学び、

自らの表現の一つである生き方を選ぶことなのではないでしょうか。





まとめ

これだけは知っておきたい日本の伝統文化「着物」をまとめてみました。

次は 着物 に込められた暮らしの知恵や感性を一緒に学びながら着物を現代に活かす方法を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


→ 次は「 なぜ今、着物が注目されるのか? 魅了されているのか?」


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