1「心を整える」ー第3章①ー
「苦しみの原因とは何?」
人間を悩ます煩悩の数を
百八つとも、八万四千ともいわれています。
それらは大きく3つの「心のかたより」から生じる。
「貪欲」:むさぼること
”満足することを知らず、際限なく欲求を拡大させること”
「瞋恚(しんに)」:怒ること
”冷静な判断ができなくなり、周りの人間がすべて敵に見えてくること”
「愚痴」:※不平を言うグチとは違う!
ものの道理を知ろうとしないこと。
”正しいふるまいをすると損をすると思い、自分の利益になる知識のみつめこみ、自分は賢いと思い上がること”
追伸
このような仏教用語が続きますが
ある一定の宗教を信仰しているわけではございません!
日本文化芸能にたずさわるものとしての
雑学の一環と思って下さいませ。
2「心を整える」ー第3章②ー
「自分はどのような人間ですか?」
○「欲に取りつかれた者」は他人を踏みつけて利益を得ようとする。
○「怒りをおさえられない者」はだれかれかまわずそれをぶつけ、人の和を乱す。
○「正しい道理を学ぼうとしない者」は知らないうちにあやまちを犯してしまう。
すなわち「貪欲」「瞋恚(しんに)」「愚痴」
人間を悩ます煩悩とは、
大きく3つの心のからよりから生じると説いています。
3「心を整える」ー第3章③ー
「仏教の慈悲とは?」
『煩悩にとりつかれた者を罰したり、見放したりしてはならない。
自分の心の中に煩悩があることを気づかせてあげるだけでよい。
それを知ることが煩悩にうちかって、他の人を思いやる知恵を身に付ける第1歩だからだ』
置き換えてみました!
「仕事の遅い者、ミスをする者、態度の悪い者etc
このような部下(社員)をしかったり、見放したりしないで
彼らに足りないもの、劣っているところを
気づかせてあげるだけでよい。
それを自ら知ることが始まりで
自らの強みとなっていくきっかけだから。」
「どう気づかせるのでしょうか?」
自らも修行中なので、この問いが出てしまいました。(苦笑)
4「心を整える」ー第3章④ー
「慈悲の心とは?」
世の中には「欲の深い者」「怒りっぽい者」
「知識をひけらかす者」また、
その「真逆な者」がいます。
そういった短所をもつ者にも愛すべき面があります。
私達、煩悩をもつ者は、それと向き合い静めていくことで
「心を整える」ことができるのではないでしょうか。
『うつろいゆく運命を受け入れ、楽をしすぎず
無理をしすぎない生き方を知り、人の苦しみ・悲しみに寄り添える心と慈しみの心を持って行動する』
5「心を整える」ー第3章⑤ー
「赤ちゃん!!」
『何ものにもとらわれず、定まらず、色を持たず、いわゆるかたよった私心を持たない人は
明らかに人から見たら超然とした存在です。』
このような存在はそれを見るまわりの者を
温かい気持ちにさせてくれます。
ふと、私は「赤ちゃん(幼な子)」を思い浮かべました。
6「心を整える」ー第3章⑥ー
「まとめ」
現実のあらゆる行いや形あるものは
常に流動・変化しつづけ、一瞬といえども
同じところにとどまるものではない。
(という真理)
すべてのものは因縁によって生じたのであって
他人や多くの自然物がいてこそ自分がいる。
(という真理)
かたよった煩悩から離れて
迷いや苦しみのない心の状態
これを「心が整う」というのではなかろうか。
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